かんとりースーパー名張、名張2<汚泥肥料>の製造にかかるCO2排出量とエネルギー消費量の優位性、及び化学肥料との比較によるCO2削減効果について
弊社の「環境ワクチンセンター名張」における下水汚泥を主とした原料を堆肥化する取り組みの目的は、肥料として農地等に還元することであり、下記のとおり、カーボンニュートラル「温室効果ガスの排出を実質ゼロにする」やSDGsの17目標のうち、
目標07「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」と目標13「気候変動に具体的な対策を」に微力ながら寄与しています。

下水汚泥1tを堆肥化した場合と焼却した場合のCO2排出量とエネルギー消費量の比較
 堆肥化焼却
CO2排出量1.0倍35倍
エネルギー消費量1.0倍24倍

化学肥料の代替として汚泥肥料を1t製造することによる社会全体のCO2削減効果
同重量の窒素・リン酸を得る際に発生するCO2排出量の比較
 CO2排出量(kg-CO2/t)比率
化学肥料2121.6倍
汚泥肥料1321.0倍

→ CO2削減効果:80kg-CO2/t

土壌炭素貯留について
農地への有機物施用により、有機物中の炭素の一部が微生物の分解を受けにくい土壌有機炭素として土壌中に貯留します。
土壌炭素貯留は、有機物施用の方が化学肥料単用より多く、農地からのCO2放出の削減につながり、地球温暖化緩和に役立つとされています。
 水田
有機物施用区57.6(1.3倍)56.9(1.6倍)
化肥単用区43.1(1.0倍)36.3(1.0倍)

出典:令和5年度 農地土壌炭素貯留等基礎調査事業の成果(農林水産省)
汚泥肥料(有機肥料)の施用はCO2削減に貢献できます。

処理業務管理システム

お客様の工場等から排出される汚泥・食品残渣を、YM菌によって良質のコンポストにする以下の管理システムで、排出者側の安全・安心を確保します。 さらに、お客様の排水・汚泥処理施設の更新と機能強化に関するO&M事業(オペレーション&メンテナンス)も承っております。
@汚泥・食品残渣の性状を分析して、当社の受入基準内であることを確認します。
A当社所有の水密コンテナー、臭気対策コンテナーを利用する収集運搬か、お客様取扱の収集車による運搬かを決めさせていただきます。
Bトラックスケールで積載量の計測をします。電子マニフェストにも対応しています。
C受入後、約45日間のYM菌発酵で良質のコンポストができます。コンポストの品質分析をしています。
D毎年一回、お客様にワクチンセンターに、視察に来ていただき、処分の内容を検査していただきます。
Eコンポスト製品は、ゴルフ場の芝の育成肥料や農場の野菜肥料に使われています。
(農場写真)









F生産された野菜は、地元の道の駅で地産・地消されています。
(道の駅)   とれたて名張交流館                 当社出品野菜











Gワクチンセンター周辺の農家と、環境保全型農場を育成していこうという構想が芽生えています。


環境ワクチンセンター名張体系図



リサイクル処理フロー


工場案内-----全景写真

造粒機設備
(ペレット)






















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